誕生石について

■誕生石と象徴

誕生石の風習は、いうまでもなく、自分の誕生石を身につけていると幸運を呼び込むというもので、その起源は、旧約聖書の「出エジプト記」にあるユダヤ教の祭司の胸当てにはめ込まれた、イスラエルの十二の宝石にあるという説や、新約聖書の「ヨハネ黙示録」に記されている新エルサレムの城壁の十二の土台に飾られた宝石によるという説、あるいは十二天使、黄道十二宮などにちなむという説などがあります。現在の誕生石は1912年にアメリカの宝石小売商組合が定めたものが基準になっており、1937年にはイギリスの貴金属商組合がイギリスの誕生石を選定。日本では、1958年に全国宝石商組合が日本の誕生石を定めました。

1月<ガーネット> || 2月<アメジスト> || 3月<アクアマリン> || 4月<ダイアモンド> || 5月<エメラルド,ヒスイ> || 6月<ムーンストーン>

7月<ルビー> || 8月<ペリドット> || 9月<サファイア> || 10月<オパール,トルマリン> || 11月<トパーズ> || 12月<ターコイス,ラピスラズリ,タンザナイト>

■1月の誕生石 【ガーネット】 貞操・真実・友愛・忠実

ガーネットというと、通常赤いガーネットを指しますが、ガーネットグループは、アルマンディン、パイロープ、スペサルチン、グロッシュラーなど、実に14もの種類があります。宝石として最も価値のあるガーネットは、カットするとダイアモンドのような強い光沢を放つ、草緑色のデマントイドといわれています。

スペサルチンガーネット原石ガーネットルース

■2月の誕生石 【アメジスト】 誠実・心の平和

アメジストという名前の由来は、ギリシャ語の「酔わない」から来ていると考えられています。アメジストは昔、酔い止めのお守りとして使用されていたからです。水晶に含まれる鉄イオンと天然の放射線が原因で紫に発色します。宝石としては、透明感があり、色が濃いものが最良とされています。

アメジスト原石アメジストルース

■3月の誕生石 【アクアマリン】 沈着・勇敢

アクアマリンはベリル(緑柱石)のグループに属します。水夫のお守りとして有名です。ダークブルーが最も評価され、多数の成長線があるものは、キャッツアイ効果や6条スターのアステリズムを持つケースもあります。

アクアマリン原石 アクアマリンキャッツルース

■4月の誕生石 【ダイアモンド】 清浄無垢

ダイアモンドはご存知の通り、自然界の中では最高硬度を誇る鉱物です。ダイアモンドの次に硬いとされるコランダムに比べ、カットに対する抵抗力は140倍にもなります。無色透明が一般的ですが、グリーン、イエロー、ピンク、ブルーなどの色を持つダイアモンドも存在します。原石は一様に光沢がなく、むしろその点では他の宝石の原石に見劣りします。カットされてこその鉱物と言えます。

ダイアモンド原石

■5月の誕生石 【エメラルド・ヒスイ】 幸運・幸福

エメラルドはアクアマリンと同じく、ベリル(緑柱石)グループに属する。原石は曇りが入っているものが非常に多く、そのため最高品質は透明の物だけとされます。ただ、曇りがあってもとても深い緑を持っているものは、比較的高い評価となります。

エメラルド原石

ヒスイは、ジェイダイト(ヒスイ輝石・硬玉)とネフライト(軟玉)の2種に分類されます。 グリーンが一般的ですが、パープル、イエロー、ホワイト、ブラウンなど、多色性を持っています。最高品質は、半透明エメラルドグリーンのミャンマー産ジェイダイトと言われます。

ヒスイ輝石原石 ヒスイ勾玉

■6月の誕生石 【ムーンストーン】 健康・長寿・富

ムーンストーンは、フェルドスパー(長石)のグループに属します。無色、イエロー、オレンジなどがあります。一般的にキャッツアイ効果を持っており、無色で青白い光を放つものを、ブルームーンストーンやロイヤルムーンストンなどと呼びます。

ブルームーンストーンルース

■7月の誕生石 【ルビー】 情熱・仁愛・威厳

ルビーはコランダムのグループに属します。クロムの混入で赤く発色したコランダムがルビーです。もっとも高価だとされるのは、ピジョンブラッド(鳩の血)といわれる、少し青みを感じさせる色をしたルビーです。また、内包された微細なルチルのため、6条の光を放つスタールビーなども希少性があり評価されます。

ルビー原石ルビータンブル

■8月の誕生石 【ペリドット】 夫婦の幸福・和合

ペリドットとは宝石名で、鉱物学ではオリビン(カンラン石)と言います。ヨーロッパではバロック時代に大変人気があった石です。ペリドットキャッツアイとスターペリドットは希少価値があります。

ペリドット原石ペリドットルース

■9月の誕生石 【サファイア】 慈愛・誠実・徳望

ルビーと同じく、コランダムのグループに属します。単にサファイアと言う場合はブルーのサファイアを指しますが、その他にも様々な色のサファイアが存在します。ブルー以外のサファイアは、イエローサファイア、グリーンサファイアなど色を明示した呼び方が使用されるのが一般的です。

バイオレットサファイア原石サファイアルース

■10月の誕生石 【オパール・トルマリン】 心の歓喜・安楽・忍耐・悲哀を克服して幸福を得る

オパールは、その色彩の特性から、プレシャスオパール、ファイアオパール、コモンオパールの3種に分類されます。色鮮やかな遊色を有するプレシャスオパールがもっとも人気があり、次いでファイアオパールの順になります。

メキシコオパール原石 プレシャスオパールルース


トルマリンは、その科学的効果にも興味が持たれますが、様々な色を発する多色性は他に類を見ず、それこそがトルマリン第一の特徴と言えます。一本の結晶が複数の色を持つことも稀ではありません。世界中で広く産出されますが、宝石用トルマリンの産出は、ブラジル、アフガニスタン、パキスタン、マダガスカルなどが主産地となります。

グリーントルマリン原石 ピンクトルマリンルース

■11月の誕生石 【トパーズ】 友情・友愛・希望・潔白

トパーズは、日本でもよく採取されるなじみ深い鉱物です。ただ宝石用となると、やはりブラジルを始めとした海外産のトパーズになります。やや赤みを帯びたイエローが一般的な色彩で、ピンク色をしたトパーズがもっとも評価されると言われます。

トパーズ原石ブルートパーズルース

■12月の誕生石 【ターコイス・ラピスラズリ・タンザナイト】 成功を保証する

ターコイスの名は、かつてトルコがその大部分の売買を行っていたことに由来します。通常は他の鉱物と交じり合ったモザイクの状態で産出されますが、稀に結晶となることがあります。

ターコイス原石ターコイスルース


ラピスラズリのもっとも重要な産地はアフガニスタンです。青が濃く、色むらが少ないほど評価が高くなります。さらに白い斑点(カルサイトなどの不純物)が少ないほど良質です。また中に含まれるパイライトが満遍なく入っているかどうかも評価の対象になります。

ラピスラズリ原石ラピスラズリ磨き石


タンザナイトはその名の通り、主な産地はタンザニアで、タンザニア以外ではなかなか産出されない希少な石です。正式にはブルーゾイサイトと呼ばれるものですが、タンザナイトという名称の方が有名でよく使われる名称となっています。この石の特徴は多色性という特徴を持っており、見る角度によって青色や紫色が強くなることです。また、この石はキリマンジェロの夕暮れの夜空の色合いに似ていることから、タンザニアの夕暮れの色と比喩されております。

タンザナイトルース


■アメリカ・イギリスの誕生石


  アメリカ イギリス
1月 ガーネット ガーネット
2月 アメジスト アメジスト
3月 アクアマリン
ブラッドストーン
アクアマリン
ブラッドストーン
4月 ダイアモンド ダイアモンド
水晶
5月 エメラルド エメラルド
クリソプレーズ
6月 真珠
ムーンストーン
真珠
ムーンストーン
7月 ルビー ルビー
カーネリアン
8月 サードオニキス
ペリドット
サードオニキス
ペリドット
9月 サファイア サファイア
ラピスラズリ
10月 オパール
トルマリン
オパール
11月 トパーズ トパーズ
12月 ターコイス
ジルコン
タンザナイト
ターコイス


ギャラリーメイスン


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